世界で最も多い病気「歯周病」とは？

1.怖い病気！歯周病についてご存知ですか?

1-1どうして日本国民の80%が歯周病なのか？

なぜ、国民の80％が歯周病かというと、歯周病は細菌感染症だからです。人の唾液の中や磨き残しによって歯に付着しているプラーク（歯の汚れ）の中には数多くの細菌がいます。もともと生まれたばかりの赤ちゃんには,歯周病菌はいません。ですが回し飲みや箸の使いまわし、キスなどの唾液感染により家族、恋人、友達、犬からうつリます。そして、その多くの場合がパートナーや家族どうしのうつし合いになります。

1‐2 歯周病の実体

前項の説明の通り、歯周病は歯周病菌による細菌感染症です。この歯周病菌がいると、歯茎は腫れ上がり、歯と歯茎の隙間にあるポケットも深くなります。そして歯を支えている骨も溶け出してしまいます。この溶けてしまった骨は二度と元には戻りません。虫歯の場合であれば歯に痛い、しみるといった自覚症状が現れますが、歯周病の場合は自覚症状がほとんどありません。気付いた時には重症化していることもあるため、もちろん歯周病のほうが歯を失うリスクは高くなります。そのため、いかに早期発見することが重要な鍵となります。

 1-3 歯周病がもたらす身体への影響

歯周病はお口の中だけの問題ではありません。歯周病菌は全身疾患とも深い結びつきがあります。お口の中にいる歯周病菌はお口の中だけにとどまらず、全身をめぐって、全身に悪影響を及ぼします。代表的な疾患として肺炎や心内膜炎、高血圧症、糖尿病などが挙げられます。また、女性の場合は低体重児を出産する確立が７倍以上と高くなってしまいます。このように歯周病はお口だけの病気ではないので歯周病を治すことで全身を治すことにもつながってきます。

2．どう対処すればいいの？

 2‐1早期発見の必要性

歯周病で最も重要なのは早期発見です。早期発見で仮に歯周病が進行していたとして　　もまだ軽度な段階であれば健康な状態に回復することが出来ます。そのためにはレントゲン撮影で骨の状態を確認したり、歯ぐきのポケット検査、細菌検査を行うことで歯周病の早期発見は可能になります。歯科医院を一度受診し、検査を受けてみるのはいかがですか？

2‐2どんな治療法があるの？

歯周病は細菌感染症なので、短期間での徹底的な除菌が重要になってきます。当院の　　歯周病治療は軽度・中等度・重度に分かれており、それぞれの治療プログラムにそって治療を行います。また当院では水とお塩を電気分解して作られているプラチナペリオウォーターという殺菌水を取り扱っています。これで歯周ポケット内を除菌したり歯石の除去を行ったりすることで徹底的な除菌を行います。

2−3メンテナンスの重要性

また、治療を行っても日々のご自宅でのホームケアができていないと一度除菌し、歯周病が改善しても、また再発してしまいます。そのためにもホームケアはもちろん重要ですが、３ヶ月に一度歯科医院を受診し、定期的にクリーニングを受けることをお勧めします。

3.まとめ

以上のように、歯周病は細菌感染症です。歯周病菌がお口の中にいる限り、歯周病は進行してお口の中を悪化させてしまいます。最悪の場合、歯はグラグラして抜け落ちてしまいます。しかし、その前に早期発見し、きちんと治療を行えば、良い状態へ改善していくことは可能です。そうならないためにも、歯科医院で一度検査を受けて、今の自分のお口の中の現状を知ることが最も重要になってきます。もし現在、自分のお口の中で気になることがある方、歯周病にご興味がある方、いつでもお気軽にご相談下さい。