歯を抜いた時に冷やさないほうがいい理由
抜歯後は、冷やすことで炎症を悪化させてしまう場合があります。また、血行障害を起こし組織が固まり(硬結)、帰って治癒が遅くなります。ご存知でしたか?
1.痛い時に冷やすという思い込み
1-1冷やすといい症状
虫歯などが原因で起こるズキズキと継続的な痛みには冷やすことが効果的です。また、親知らずを抜く前で腫れて痛い時も効果があります。冷やすといっても、急激に冷やすと逆効果です。冷やす際は、水道水を浸した程度のタオルでゆっくりと痛いほうの頬全体を冷やすといいでしょう。
1-2冷やすメリット
痛みの箇所を冷やすことで、過敏になっている神経を落ち着かせ、痛みを和らげることが出来ます。冷やしすぎると血行不良や循環障害を起こす可能性もあるので、冷やしすぎには気をつけましょう。
2.抜歯後に冷やさないほうがいい理由
2-1なぜ冷やさないほうがいいのか
抜歯後は、冷やすことで炎症を悪化させてしまう場合があります。
また、血行障害を起こし組織が固まり(硬結)、帰って治癒が遅くなります。
2-2冷やすことで起こるデメリット
抜歯後の患部を冷やすことで刺激となり、痛みが増す場合があります。保冷剤や氷、キンキンに冷やしたタオルなどで長時間冷やしてしまうと、傷口や奥に溜まっている血液が固まってしまい逆に腫れが引かなくなってしまいます。また、冷やすことで血行が悪くなり内出血の原因になってしまいます。
痛い=冷やすと考えがちですが、抜歯後はあまり冷やさないことをお勧めします。
3.腫れないために出来ること
3-1処方された薬服用
まずは抗生物質や鎮痛剤など処方された薬をしっかりと回数・時間を守って服用しましょう。食後と書かれていて、どうしてもご飯が食べれないという場合は、多めの水で薬を飲めば大丈夫です。
3-2抜歯後の注意事項
抜歯後当日の注意事項は、長風呂・飲酒・運動を控えて下さい。いずれも血液の循環が良くなる為、血管内から痛みを誘発する物質が出たり、傷口からの出血の原因になり、細菌を周囲に波及する可能性があります。
また、抜歯後1〜2時間程で麻酔が切れてきます。痛み止めを飲んでから効くまでに30分程かかります。麻酔が切れる前に痛み止めを飲んでおくと良いでしょう。
上記の注意事項は当日のみで、翌日からは通常通り過ごしても大丈夫です。
いつまでも腫れが引かない、または痛みが続く場合、腫れや痛みは人によって、抜歯の状況によって異なりますが、心配な事があればご自身で判断をせず、まずは抜歯をした歯科医院に相談してみましょう。