こんなに怖い！金属アレルギーの症状と治療法

１．金属アレルギーのメカニズム

1-1発症のスイッチ

金属アレルギーの発症のスイッチとは
「汗＋傷＋菌＋金属」です。この４つが揃ったとき白血球が活動をします。
・白血球が増殖しながら菌と戦う
・この時白血球は活性化している状態
・この時金属が体内に入っている
・金属にも白血球の担当がつき、増殖して戦い始めます。
この時「アレルギー体質」に変化したと言えます。

1-2どーやって体の中に入るのか

では、どーやって体の中に入るのか…
なんと金属は唾液(体液)で溶けるのです。
金属が溶けだした状態をイオン化すると、言います。
ここがポイントで溶けだした金属はイオンと呼ばれるとても小さい粒になります。その粒の大きさはおよそ「０．０００００１ｍｍ」です。
この粒がお口の中にしみ込みます。「金属＋唾液」という条件が揃うとお口の中に金属がしみ込む、という現象が起きてしまいます。

２．歯科で使われている金属でアレルギーになりやすいものベスト3

金属の種類によってイオン化しやすい、しにくいものがあります。
その中でイオン化しやすく、歯科でよく使われる金属を紹介します。

１位：金銀パラジウム合金

日本の歯科特有の金属で保険の治療では必ず使う金属ですが、海外ではパラジウムフリー（パラジウムを使わない)の金属を使う事を推奨しています。特に妊婦及び幼児に対してです。
日本では保健適用されていますが、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ます。

2位：ニッケルクロム合金

ニッケルを含むニッケルクロム合金ですがニッケルアレルギーは金属アレルギーの中で女性に最も発症頻度が高いアレルギーです。
歯科では、被せ物や、入れ歯の一種（MBや義歯)で使われる装置等に使われますが、金属アレルギーよりも発がん性があるので、非常に危険です。超微量であれば必須ミネラルとして身体に必要な物質なのですが…

３位：アマルガム

歯科の歴史においてアマルガムは１５０年ほど前から使用されてきました。
ですが、アマルガムは日本だけでなく、全世界的に減っています。
アマルガムは水銀を使用している事から環境に配慮し使用を認めていない国があるのです。
日本では、日本歯科医師会が基本姿勢としてアマルガムを使用しないと社会に示しています。

３．症状の紹介

3-1顔面・口の中に起こる症状

口内炎、歯肉炎、口唇炎、舌炎、口腔扁平苔癬(口腔粘膜における慢性の角化異常を伴う)等。

3-2全身に起こる症状

アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、扁平苔癬、ステロイド皮膚症、脱毛症等。

４．金属アレルギーの治療法

4-1パッチテスト

金属アレルギーが疑われる場合、皮膚科にてパッチテストを行います。数種類の試薬がついたテープを貼ります。
２日後そのテープをはがし、皮膚に現れた反応をチェックします。これによってどの金属にアレルギーがあるかを判定します。

4-2金属を除去

基本的に金属アレルギーがある場合はそのアレルギーの原因となる金属を除去しなければなりません。原因となる金属が特定できた場合には、その金属が使用されている冠を除去し、別の材料を使用して再修復します。

５．当院でできること

当院のメタルフリーの治療にオールセラミックの治療がございます。

オールセラミックの特徴は
・白くて美しく変色しない
・ツルツルなので汚れがつかない
・歯茎が黒くならない
・強くて丈夫
オールセラミックの治療はメタルフリーの安全なセラミックの治療です。
金属アレルギーだけでなく審美的にも良くなるので一石二鳥な治療です。
是非ご検討ください。