マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
矯正の種類とその違いについてご存知ですか?矯正と言っても以前から主流のワイヤー矯正と最近では「目立たない矯正」としてマウスピース矯正が話題となっています。今回はそれぞれの矯正方法の違いとメリット・デメリットについて述べたいと思います。
1.マウスピース矯正とワイヤー矯正の概要
1‐1マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを使用する矯正方法で、約2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら一日20時間以上装着し、歯を徐々に移動させる矯正方法です。
1‐2ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは歯に「ブラケット」という金属の装置を取り付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく最もスタンダードな矯正方法です。ワイヤー矯正は最もよく行われている矯正方法なので十分な実績があります。
2.2つの違い
2‐1治療の流れ
ワイヤー矯正:検査⇒診断⇒ワイヤー装着・調整⇒保定
マウスピース矯正:検査⇒診断⇒型取り⇒マウスピース装着・交換⇒保定
※「保定」とは、矯正で動かした歯の後戻りを防ぐために行わなければならないものです。
2‐2期間
ワイヤー矯正:平均的には2~3年程度
マウスピース矯正:約半年~2年
※ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに個人差はあります。
2‐3費用
ワイヤー矯正:約60万~100万(ワイヤー調整料約3千円~1万円※1~2ヶ月に1回)
マウスピース矯正:約30万~60万
その他、診査・診断料が約3万~10万かかります。
2‐4痛み
ワイヤー矯正:歯が動く痛みに加えて、口の内側にワイヤーやブラケットが当たる痛みを伴います。
マウスピース矯正:新しいマウスピースに換えた直後に、歯が圧迫され、動かそうとする歯の周りが少し締め付けられるように感じます。
2‐5見た目
ワイヤー矯正:基本的にはブラケットを付けなければならないので見た目があまり良くない。しかし、プラスチックやセラミックなどで作られたブラッケット(クリアーブラケットやセラミックブラケット)を使用する方法もあり、目立ちにくさは少し改善されますが、ワイヤーは見えてしまうこと、治療期間が多少長くなる、費用が割高になるといったデメリットもあります。
マウスピース矯正:ブラケットもワイヤーも装着しない為、あらゆる矯正法の中で最も目立たない矯正方法です。
2‐6取り外し
ワイヤー矯正:歯にブラケット装置を接着して固定するので自分では取り外しできません。
マウスピース矯正:取り外しできるので、いつでも清潔。
2‐7食事
ワイヤー矯正:ワイヤーを調整して、締めた日には少し痛みが出るので多少食事しづらくなることがあります。
マウスピース矯正:取り外しが出来るので、普段通り食事をする事が出来ます。
2‐8歯磨き
ワイヤー矯正:ブラケット装置が装着してある為、歯磨きが少し難しくなります。歯ブラシだけでなく、矯正専用のフロスなどの補助器具も用いてしっかり磨けなければ、特に装置の周辺などは虫歯になるリスクが高まります。
マウスピース矯正:マウスピースを容易に取り外しが出来る為、普段通り歯磨きをする事が出来ます。
3.無料相談のご案内
当院では、ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに行っております。また月に1回矯正専門のドクターが来て診療も行っていますので、もし矯正に興味ある方、矯正を始めたいとお考えの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
4.まとめ
一言で矯正と言ってもワイヤー矯正とマウスピース矯正があり、矯正期間中はそれぞれメリット・デメリットがあります。また個人の歯の状態によっても選択肢は変わってきます。平均的には2~3年という治療期間が必要にはなりますが、生涯を通して考えたときに機能性、審美性ともに矯正を行うことで得られるメリットははるかに大きいです。