アゴが開きにくいのはなぜ?
バーガーを食べるのに口が開かない、口を開けようとすると耳の前が痛い、など気が付くとアゴが開きづらい時がありませんか。原因は様々ですが、日常生活において不自由さを感じたり痛みによる不快感など、何とかならないの?何処の病院へ行ったらいいの?という時に一つのご参考にしていただきたいです。
1.開口障害って何?
1-1開く量は人それぞれです
一般的には4-5㎝以上お口を開けられるかどうか、例えば自分の指を3本縦に揃えて上下の歯の間に入れば問題ないと言われますが、個人個人で違うので一概には言えません。突然開きづらくなったり、以前より開かなくなったと思われたら、なんらかの原因によって下顎の開口が制限される状態になっているかもしれません。
1-2原因は様々です
①関節性による、いわゆる顎関節症です。もっとも多い原因です。
②炎症性によるもの。例えば親知らずや扁桃腺の腫れが周囲の筋肉に影響を及ぼし動きを悪くするものです。
③腫瘍性によるものは、周囲の筋肉を始め顎関節に波及したときに動きが悪くなります。
④打撲のような外傷性の場合もあります。
いずれにしても、自己診断せず医療機関で速やかに対応しましょう。
2.開きにくい時の症状あれこれ
2-1口が開きづらい
大きなあくび、バーガーなど大きく口を開ける食事ができなくなった。一時的なこともありますし、数年にわたり何度も反復する場合もあります。
2-2開けると顎が痛い
顎やこめかみ、耳の前が口の開閉で痛む、または動かさなくても痛むことがあります。
2-3口を開けると顎で音がする
口を開閉するとき、耳の前などで音がすることがあります。
2-4ものが噛みにくい
歯ごたえのあるものが痛くて噛めないなどです。
3.歯科に関係のある顎関節症
3-1生活習慣が関係する
頬杖をつく、片方でものを噛む癖がある、歯ぎしりや食いしばりをしている、硬いものを噛むなど無理な使い方をする。
3-2どんな検査をするか
開口量の測定(どれだけお口を開けられるか)を行います。
下顎の痛みや動きをチェックします。
噛みしめた時の筋肉の動きなどをチェックします。
場合によっては、MRIやCT等の画像診断を行います。他の疾患との鑑別などに役立ちます。
3-3どんな治療をするか
マウスピースを作ったり、以前の古い治療をやり直したりします。筋肉のマッサージなどが必要なこともあります。
4.まとめ
生活習慣が関係する場合もあるので、それを取り除く努力も必要になります。自ら積極的に日常生活の中でのケアに努めましょう。噛みあわせに問題がある場合もあるので、噛み合せについて親身に相談にのってくれる歯科医院で治療を受けられると良いですね。