女性と男性のお口の健康
一般的に女性と男性でお口の健康状態に差がある事をご存知ですか?今日は女性と男性のお口の健康についてご紹介します。
1.女性のお口の健康
女性は年代によって変化する女性ホルモンの影響から男性に比べると、お口のトラブルにかかりやすいと言われています。
1-1思春期
女性ホルモンの分泌が始まります。歯周病などの菌は女性ホルモンを栄養源とすると言われています。そのため、女性ホルモンが増加すると、菌が繁殖し毛細血管に影響を及ぼして炎症を起こしやすくなります。そのため、歯ぐきが腫れたり歯周病が悪化してしまいます。また、生理中は女性ホルモンの作用により唾液が減少し、口の中が乾燥しやすく口臭が強くなります。
1-2妊娠・出産
妊娠中は胎児に栄養を送るためにカルシウム不足となり、歯が弱くなりがちです。また、免疫力も弱まるので、歯周病などの感染症にかかりやすくなります。さらに、つわりや出産後の忙しさで歯磨きもおそろかになりがちなことも、歯のトラブルの原因になります。
1-3更年期・閉経後
更年期になると女性ホルモンが減少し歯ぐきのトラブルが増えたり、骨密度の低下から歯を支えるあごの骨も弱くなったり、歯周病が進行しやすいのです。他にも潤いがなくなって唾液が減るため、口が渇きやすくなったりします。
1-4その他
虫歯の男女差はさほどないようですが、厚生労働省によると女性は男性に比べ間食する人が多く30代を超えると女性の方が増えると言われています。
2.男性のお口の健康
男性に多い口のトラブルは「口臭」だそうです。
2-1生活習慣と口の健康
喫煙習慣、飲酒、睡眠不足、乱れた食生活、ストレスなど、男性によく見られる生活習慣には、口臭の原因になるものがたくさんあります。これらはニオイの直接的な原因になるだけでなく、歯周病などのリスクも高めます。
2-2減少する唾液と歯周病
加齢により唾液の量は変化しますが、時間が経つと口が渇くのは自律神経と深い関係にあります。自律神経は唾液の分泌をコントロールしておりストレスも自律神経に作用し唾液の分泌を減らしてしまうのです。また、加齢と共に唾液の分泌量が減ることで、お口の中がむし歯や歯周病にかかりやすい環境になってしまいます。
2-3舌のケアも忘れずに
また、舌の表面の汚れも口臭の大きな原因となりますのでケアが必要です。舌ブラシのほか、舌をきれいにするタブレットなどもあります。
2-4その他
男性の方が虫歯や歯周病があっても歯医者に行かない人が多い実態があるようです。痛くなってから歯医者さんに行ったときには、かなり進行してしまうのです。
3.まとめ
男女ともに、お口の健康を守ることはとても重要なことですが、男女の違いがあることも意識するとより良い結果を維持できるかもしれません。