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2016/09/12

虫歯の予防と対策

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虫歯の原因って知ってますか?6月は虫歯予防月間です。定期的に検診しましょう

1.虫歯

1-1虫歯とは

虫歯とは虫歯菌により歯の表面が溶かされた状態をいいます。食べ物の炭水化物などの糖分を使って、歯を溶かし「酸」を作りだします。その酸によって歯は溶かされ、虫歯になるのです。しかし、お口の中にある唾液の働きによって、溶かされた歯を元に戻すことができます。(再石灰化作用)「歯が溶ける、歯を元の状態に戻す」このバランスを崩さないようにすれば、虫歯の予防は簡単にできるのです。

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2.自宅で出来る効果的な虫歯予防

2-1「歯の抵抗力」を高める

歯の表面は、虫歯菌がだす「酸」から歯を守っています。

2-2フッ素塗布で歯を強くする

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①フッ素配合歯磨き粉を使用する(フッ素濃度950ppm以下)

②歯磨き後、フッ素ジェルを塗る(フッ素濃度970ppm以下)

フッ素ジェルは、正しい容量を守れば塗ったままでもうがいの必要はなく、お口の中にフッ素が残りやすく歯の抵抗力を高めてくれます。塗ったあとうがいはせずに、軽く吐き出す程度です。

30分間はうがいや飲食をひかえることで効果が期待できます。

③歯磨き後、フッ素スプレー液を使う(フッ素濃度100ppm)

歯磨きあとスプレーするだけで、簡単にフッ素を取り入れることができます。

2-3唾液を有効活用して歯の抵抗力を高める

唾液も歯の抵抗力を高める因子の一つです。唾液の性質を高めることで唾液中のたんぱく質が歯を保護する力が高まります。唾液には、歯の抵抗力を高める他にもたくさんの作用があります。  

①唾液分泌を高めるマッサージ

方法:大きな唾液腺のある場所をマッサージすると、唾液の分泌が促されます。3分間ほど、痛くない程度の力で押してみましょう。

②唾液の分泌を高める習慣

普段から、ガムやアメ、タブレットなどを食べる習慣のある人は、唾液分泌量は増えています。ただし、この時に糖分入りの食品は唾液は増えても酸を作る糖質を摂取しているので虫歯になる危険性があります。糖質を使っていない食品を取り入れましょう

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3.「虫歯菌の数」を減らす

3-1虫歯菌を増やさない歯磨き

虫歯菌は、細菌同士が繋がりどんどん増えていきます。歯の表面につく汚れ(プラーク)の中に虫歯菌が住み着くため、プラークを歯ブラシで取り除くこと【歯磨き】が、虫歯菌を増やさない方法の一つです。歯磨きは、1日3回が理想と言われていますが、時間がない場合は夜寝る前歯磨きに重点を置いてください。

① 電動歯ブラシで効率よく磨く

歯磨きの時間がなかなか取れない。そんな方は電動歯ブラシを使うことも良いでしょう。もちろん、磨き方のテクニックは必要ですが、約2分程度で汚れがきれいに落とせるといわれています。

②フロスや歯間ブラシで歯の間の細菌を取り除く

歯の汚れは、歯ブラシだけでは60%程度までしか落とせないのですがフロスと併用することで約80%まで、歯間ブラシの併用では約85%まで汚れを落とすことができるようになります。

       

3-2虫歯菌が多い少ないはどうやってわかるのか

歯科医院では、虫歯菌の検査を実施しています。また、顕微鏡で虫歯菌が活発かどうか見ることもできます。代表的な甘味料は以下の通りです。

・キシリトール・マルチトール・ソルビトール

3-3食生活と「時間」の関係

飲食の回数が多いほど口の中が酸性になっている時間が長くなります。それは、虫歯になる機会が多いということです。食べる量よりも食べる回数を意識することで虫歯の予防効果が高まります。

3-4バランスの良い食生活

忙しいからこそ食事はゆっくりとバランスよく摂り淡水化物過多を防ぐ事も大切です。

4.歯科医院で行う虫歯予防

4-1虫歯菌の数や活動性を知る細菌検査

4-1-1細菌検査(唾液検査)

専用のガムを噛んで、歯の面から唾液中に虫歯菌を剥がし落とし、その唾液の中にどのくらい虫歯菌がいるのかを調べる検査をします。

① デントカルト

菌の総体数がわかる検査です。

② BML

菌の数が具体的に数値でわかる検査です。

4-1-2位相差顕微鏡

虫歯菌がいるかどうか、または活動的かどうかがわかる検査です。

4-1-3活動性試験 カリオスタット

唾液中の虫歯菌の活動性によって虫歯になる危険度を調べる検査です。

4-1-4虫歯菌をコントロール バイオガイヤ

虫歯菌が多い方には、細菌をコントロールする生活補助食品として乳酸機のタブレットを提案することもあります。乳酸菌は虫歯を予防するだけでなく歯周病予防も期待できるので、日常生活に取り入れる食習慣の一つとして提案しています。

4-2唾液の力を知る唾液検査

4-2-1唾液緩衝能検査

唾液の質を知るための検査です。

*緩衝作用:酸性に傾いたお口の中を中性に戻す力が強いか弱いかを調べます。

4-2-2唾液量検査

唾液がどのくらいの量でるのかを調べる検査です。

4-3虫歯になりやすい部位の専門クリーニング

4-3-1PMTC高濃度フッ素ペースト使用(1000ppm)

歯科医院でしか取り扱うことができない高濃度のフッ素ペーストを使用して歯と歯の間や、歯の溝などの虫歯になりやすい部位まできれいにクリーニングをします。

5.おすすめのオーラルケア商品

5-1歯磨き粉

虫歯予防に効果的な歯磨き粉の選び方についてポイントは3つです。

・医薬部外品の歯磨き粉を選ぶこと

・研磨剤が少ない歯磨き粉を選ぶこと

・フッ素が配合されている歯磨き粉を選ぶこと

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5-2歯ブラシ

歯ブラシは、お口や歯茎の状態によって、自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。

5-3デンタルフロス

歯の間にいつも汚れが詰まる方はデンタルフロスで汚れを取り除くことで虫歯の予防につながります。また虫歯菌が多いと診断された方も、フロスを使う習慣を身につけましょう。

5-4歯間ブラシ

歯の間の隙間の部分の汚れを効率よく取り除くために、歯間ブラシを使用して虫歯予防に努めましょう。

5-5キシリトールガム・タブレット

虫歯菌が多いと診断された方や、唾液の量が少ないと診断された方、または、ガムや飴、タブレットを常習的に食べている人は、キシリトールを活用してみましょう。

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