口腔機能向上グループトレーニング
老化によりお口まわりの筋力も低下します。それにより「食べる」「話す」などに影響がでます。しかし、トレーニングを実施する事で筋力アップが可能なのです。今日は毎日、楽しくできるお口のグループトレーニングについてご紹介します。
1.口腔機能向上グループトレーニング
体操の様に集団で一斉に行うものと、レクリェーションのようにグループでゲーム感覚で行う物があります。どちらもみんなで一緒に楽しめ、さらに笑いや競争心が生まれる為、効果的です。
1-1ストローリレー
くわえたストローの先に輪ゴムをぶら下げ、隣の方へ渡していきます。(紙で輪を作りそれを回してもよい。)参加者をグループに分けて競争するもの面白いでしょう。
期待できる効果:口唇の閉鎖力を高める。(言葉が明瞭になります・食べこぼしがベります)呼吸をコントロールする力を高める。嚥下機能を高めます。(舌の運動にもなる為、食べ物や唾液をのどに送り込む機能がアップします)上体の柔軟性を高めます。(嚥下に上半身の筋力や柔軟性はとても重要になってきます)集中力を高める。
1-2風船サッカー
紙風船をストローで吹きながら移動させ、ゴールに見立てた場所まで運びます。小さなテーブルを囲み、チーム形式にしてもよいと思います。
期待できる効果:唇や口腔内の閉鎖力を高めます。呼吸をコントロールする力を高めます。嚥下機能を高めます。上体の柔軟性を高めます。集中力を高めます。
1-3早口言葉
早口言葉は高齢者にもなじみの深い物です。家庭でも練習ができ、簡単で効果が分かりやすいトレーニングです。うまく言えるようになる事で本人にとっても励みになります。
期待できる効果:呼吸をコントロールする力を高める。唇の閉鎖力を高める。舌の運動能力を高める。頬筋の筋力を高める。口腔周囲筋の筋力を高める。嚥下機能を高める。
≪早口言葉≫
生麦生米生卵(なまむぎなまごめなまたまご)
東京都特許許可局(とうきょうととっきょきょかきょく)
坊主が屏風に上手な坊主の絵を描いた(ぼうずがびょうぶにじょうずなぼうずのえをかいた)
1-4かるた
読み手は大きな声で札をよむ事で呼吸のコントロールや発生の練習になります。札を取る方は上体の運動や頭を使う事ができます。
2.まとめ
心身の状況を十分把握して可能な範囲で始めて下さい。事前にトレーニングの目的や効果を理解し楽しむだけて終わらせない工夫が大切です。