あなたにベストなホワイトニング

1.　“ホワイトニング”と聞いてよくある間違いについて

1-1歯の構造

・歯の構造はその最表層に人体の中で最も硬い組織「エナメル質」で覆われ、それより深い部分に黄色の象牙質（神経が入り込んでいる硬い組織）があり、さらに歯の中心部分に歯髄（神経）があります。

・エナメル質はほとんどが無機質で構成されていますが、わずかに有機質の部分があります。その有機質が着色し、歯の変色となって現れてきます。

また、エナメル質は年齢を重ねるごとに次第に磨り減って薄くなります。一方、象牙質は歯髄を守る為の反応としてむしろ厚みを増していきます。新しく出来た象牙質を第２象牙質と呼び、歯髄の大きさが次第に小さくなっていきます。従って象牙質の色が次第に目立つようになります。これが年齢による歯の黄ばみ現象です

1-2歯へのダメージについて

ホワイトニングの安全性

様々な大学や研究機関の発表により、「歯にダメージを与えない方法」として確立されています。ホワイトニング剤の主成分は「過酸化水素」または「過酸化尿素」であり米国食品医薬品局（FDA）でも成分安全性を保障しています。また、近年の繰り返し行われた研究の結果、ホワイトニング剤に 発ガン性が無い事も　証明されています。また、ホームホワイトニングに使用される過酸化尿素は、始めは歯肉炎の治療に応用されていました。ですから、過酸化尿素を使用してホワイトニングを行うと、歯茎が引き締まる事があります。ある意味で嬉しい誤算ですね。

1-3ホワイトニングは避けた方が良い方

ホワイトニング治療に向かないケースをご紹介します。

ホワイトニングは自分の歯であることが前提なのでセラミックの歯や入れ歯、差し歯などの人工の歯を白くすることはできません。知覚過敏や虫歯、歯周病がある人はホワイトニング治療をするうえで、痛みを伴うことがあるので、ホワイトニング治療には向かない可能性があります。歯が成長途中である１８歳未満の方は適応ではありません。また、妊娠中や授乳中の方は、精神的肉体的に不安定な時期ですので適応ではありません。科学的に証明はされていませんが胎児への悪影響を心配される方は避けた方がよいでしょう。

2.ホワイトニングの種類

ホワイトニングは、大きく以下の３つの種類に分けられます。

・オフィスホワイトニング

・ホームホワイトニング

・デュアルホワイトニング

2-1オフィスホワイトニング

歯の表面に薬剤を塗り、光を照射して白くする方法。

・濃度の高い薬剤を使用するので、短時間で白くなる。

・歯科医院で行う時間は、30分～1時間程・即効性が有り、１度の施術で、白さを感じられる。

・全ての工程を、歯科医師・歯科衛生（プロ）が、施術してくれる。

・再着色が早い。（最初の2週間程で2シェード程戻り、その後はあまり変化がない。）

・一回の費用が比較的、高い。

2-2ホームホワイトニング

それぞれの歯の形に合った専用トレイを作り、ご家庭でトレイの中にジェルを入れ、歯に装着する方法。薬剤が深く浸透する為、白さが長期間保持出来るが、安全性を考慮して、濃度の低い薬剤を使用するので白くなるのに時間がかかる

毎日、2時間週に3日からでも効果はある

・白さが持続する

・奥歯を含む全歯を白くする事が出来る

・白くなりにくい性質の歯でも、白くなる可能性がある。

・ライフスタイルに合わせて手軽に出来る

・効果が現れるのに最低2週間以上、時間がかかる

・トレー装着に違和感がある場合もある

・毎日続ける必要があるので根気がいる

2-3デュアルホワイトニングのメリット

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングのそれぞれの短所を補い合い、効率的に白くする事が出来る。内側からと外側からの両方から白くする事が出来るので相乗効果が生まれ、目標の白さまで早く到達する事が出来る。

3.メンテナンスについて

3-1気に入った白さをKEEPする為に

歯のホワイトニングは美容室やネイルサロンに行くのと同じようなものと考えてください。白さを維持する為に、目安として1週間に1度のホームホワイトニング。3～6ヶ月に1度、オフィスホワイトニングでアフターフォローを受けると白さが蘇ります。また、白さをキープするために日頃のブラッシング時にホワイトニング効果を長持ちさせる歯磨きの使用をお勧めします。通常の歯磨き粉と同様に使用しますが、研磨剤の粒子がとてもなめらかなので歯を傷つけることなく毎日ご使用いただけます。

3-2ホワイトニングの流れについて

治療期間については、変色の状態や原因、どこまで白い歯を希望するかなどによって個人差がありますが、例にあげると、普通の（日本人の平均色）方が白さを実感していただける為には、オフィスホワイトニングでは１回あたり約１時間で、１～３回の通院が必要です。また、ホームホワイトニングでは、数カ月が必要です。しかし、これらの期間は施術方法やホワイトニング剤の濃度によっても異なります。

4.まとめ

いかがでしたか？人により、歯の質や目標にしたい白さなども様々だと思います。通う頻度や料金のことも考え、無理のない、自分に合った方法でホワイトニングをする為には、まずはプロのカウンセリングを受けてから施術をはじめることをお勧め致します。